「5Gは個人にビジネスチャンスをもたらすのか?」
1G→2G→3G→4Gに続いてやってくる5G。
2020年3月から3大キャリアで5Gの商用サービスが開始しています。
本記事を書いている2020年9月時点では全く浸透してないので実感はないですが、実はもう始まっていたんです。
YouTubeなどでも5Gの概要を見ることができますが、改めてどんなものか知ろうということで表題の『JAIPAクラウドカンファレンス2020』へ参加しました。
JAIPAクラウドカンファレンスとは
クラウドサービスプロバイダ(IaaS/PaaS/SaaS) 、システムインテグレータ、ソリューションベンダーの多くが参加し、クラウド業界の “未来” について知見を深めるイベント。
2020年は下記の通り行われました。
- 開催日時:2020年9月2日9:00-17:40
- 開催場所:オンライン
- 主催:一般社団法人 日本インターネットプロバイダー協会 クラウド部会
- 参加費:無料
- プログラム:
- 総務省セッション:「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)について」
- 経済産業省セッション:「New Normalの観点から可視化されるDX推進の本質と政策展開」
- 「どうして New Normal 時代はクラウドネイティブが重要なのか 」
- 「新型コロナへの対応による、セキュリティへの影響・対策」
- 「モダン・データ・インフラストラクチャですべてをシンプルに」
- 「JAIPAのご紹介」
- 「コロナ時代の法律実務」
- 「ハイブリットクラウドの有効活用と実現性を考える」
- 「5Gはビジネスを変えるのか?」
- 「テレワークの実践と現場感」
- 「コロナ時代のリーダーシップ」
参考URL:JAIPA Cloud Conference
新型コロナウイルスの影響により、コロナやテレワークを中心とした議題が多くありました。
その中で、僕は仕事の関係上、5Gをテーマにするセッションのみ参加しました。
なので、本記事ではカンファレンスで話されていた概要から僕の見解を踏まえ、主に『個人が5Gでビジネスチャンスをえられるのか?』というテーマで書いていきます。
僕はエンジニア歴10年目。現在はフリーランスでエンジニアをしつつWebマーケターをしているので、その見解から解説します。
JAIPAクラコン2020『5Gはビジネスを変えるのか?』の概要
まず始めにJAIPAクラウドカンファレンス2020の『5Gはビジネスを変えるのか?』のセッションでどのような話をされていたかお伝えします。
本当にざっくりと要点をメモしたものをお見せすると下記の通りです。
詳細まで解説をすると論文のような長い記事になってしまうので、要点のみ紹介します。
4G→5Gで大きな違いはあるのか?
仕組み的なところでいうと、4Gと5Gでは大きな違いはありません。
下記いずれかに満たすと認められると4Gではなく、5Gになります。
ポイント
- 高速大容量
・・・例)2時間の映画を3秒でダウンロードできる - 超高信頼・低遅延
・・・例)ロボットなどの精緻な操作をリアルタイム通信で実現できる - 多数同時接続
・・・例)自宅部屋内の約100個の端末センサーがネットに接続できる
基準に関しては、ITU-R(国際電気通信連合)という機関の勧告をそのまま総務省が受け入れているので、世界共通の基準に合わせています。
5Gで接続するにはインフラと端末両方で対応が必要
「今日から5Gに切り替えます」と言って簡単に切り替えができれば苦労はないですが、5Gに切り替えるにはインフラだけでなく端末側でも対応する必要があります。
なので、冒頭で書いた通りたとえ3大キャリアが5Gの商用サービスを開始したところで、5G対応の端末を持っている人がいないと普及しないことになります。
多分、こういう話をすると下記のように思う方もいるのではないでしょうか?
「えっ、4Gへの切り替えは案外スムーズにいってなかった?」
確かに3Gから4Gへの切り替えは気づいたらなっていたと思うくらいスムーズでした。
ただそれは、ガラケーからスマートフォンへ切り替えるタイミングと同じだったからです。
ガラケーでは3Gで通信していたけど、スマートフォンになったら4Gでの通信になっている。
そりゃ知識ない方は気づかないのも同然ですよね。
僕も特に意識していませんでした。
つまり、5G対応の端末へ切り替えることなしでは5Gを使うことはできません。
5Gのビジネスへの活用例
セッションのスピーカーである、トヨタ自動車の「竹岡航司さん」の見解として下記のようなことが5Gで実現可能になるとの事でした。
ポイント
- 改札での活用:ICカードをかざすことなくゲートを通過するだけでOKになる
- ATMでの活用:暗証番号を押すことなく入出金が可能になる(セキュリティ面が大きな課題となりそう…)
※あくまで竹岡航司さんの見解です
本当にざっくりとした内容ですが、セッションの概要は上記の通りでした。
結論:5Gによって個人にビジネスチャンスが訪れるのは当分先の話
今回の話を受け率直に僕が感じたことは、「個人でも企業でも5Gによってビジネスチャンスが訪れるのは当分先の話」ということです。
知っている方は知っているかもしれないですが、インフルエンサーが下記のようなことを言っている時期がありました。
「5Gがきたら動画が流行るからYouTubeを始めよう!」
未来の予言のようなものは当たることもあれば外れることもありますが、完全に上記の意見に関しては外れでしたね(笑)
2019~2020年にかけてYouTubeを始める企業や個人が増え、僕自身も始めましたが、正直5Gのお陰というよりはコロナによる生活の変化でYouTubeの利用者が増えている感じです。
なので、直近でいうと5Gによってビジネスチャンスとして考えられるのは下記かなと思います。
ポイント
- 5Gについてわかりやすく解説する & 先行して実際に使ってレビューする
- 5Gに対応したサービスを作っておく
後者は技術力が高いエンジニアを雇わないといけないというハードルの高さがあるので、個人でビジネスチャンスを得るとしたら前者くらいかなと。
マネタイズについてはしっかりと考える必要がありますし、パイも限られるのでビジネスチャンスとしてそれほど大きなものではないと僕は感じています。
5Gを勉強するために参考になる文献・動画
最後に5Gを勉強するために参考となる文献や動画を紹介します。
参考になる本
本に関しては、今回参加したカンファレンスで紹介されていたのが2冊あります。
それなりの額がするのと専門性が高いと思うので、次に紹介する動画を見て更に5Gについて詳しくなりたいという方は読んでみると良いでしょう。
参考になる動画
5Gに関して個人的にわかりやすいと感じたのは、次の2つです。
多分知っている方は多いと思いますが、オリラジの中田さんの動画です。
本記事を読んでもう少し5Gの事を知りたいと思った方は見てみてください。
まとめ
今回は、本ブログでは少し変わり種のネタとしてJAIPAクラウドカンファレンスに参加したレポートとして、5Gによるビジネスチャンスをテーマに解説してきました。
僕がちゃんと話を聞いたのは5Gのみでしたが、JAIPAクラウドカンファレンスは2020年9月の開催で8回目。
大盛況のため毎年開催されているイベントです。
2020年は新型コロナウイルスの関係でオンラインでの開催となりましたが、通常は東京で行われています。
開催時期は都市によって変わるため、気になる方はJAIPAクラウドカンファレンスのHPを見てみてくださいね!