フリーランスWebマーケターのミツキ(@ptnimz1987)です♪
SEで働いている方やこれからSEになろうとしている方で下記のような疑問を抱えている方いらっしゃるのではないでしょうか?
- SEやってるけどデスマーチが辛い・・・どうすればいいんだろう?
- これからSEになりたいけどデスマーチは怖い・・・回避できないかな?
- SEはなんでデスマーチが起こりえるんだろう?
SEのデスマーチとは、プロジェクトにおいて労働状況が過酷なことを指します。
英語で言うと「死の行進」で、残業が多かったり激務により心身ともにボロボロになったりとにかく生きた心地がしないような心境で働いてる状態ですね。
僕も会社員でSEをやっている時はデスマーチがあったので、実際の経験を交えながらデスマーチの実態や回避するための方法について解説していきます!
SEを9年やってきて、3年くらいずっとデスマーチでしたが正直時間の無駄だったので、そのことも含め解説します。
SEのデスマーチの実態
まずはSEのデスマーチの実態について、僕の経験や見聞きした情報を中心に解説していきます。
デスマーチの実態としては大きく5つあります。
SEのデスマーチの実態①いくらタスクをこなしても終わらない
まずはタスクが多くてどんなにタスクをこなしても終わらないという状況です。
開発の仕事であれば基本は目の前のコードに集中して開発していけば良いですが、運用保守の仕事の場合は色々なタスクがどんどん溜まっていきます。
特に1つのシステムではなく複数のシステムを見ている場合は、タスク量が尋常じゃなく増えていくので、タスクをさばくだけでなくタスクを管理する時間も大量に使う必要があります。
僕の場合で言うとMAX20システムくらい見ていることがありまして、タスクや課題の整理と上司との打ち合わせだけで1日3~4時間かかるという状況でした。
その中でタスクをさばいていくのですが、勿論時間が足らずにどんどんタスクが増える一方という状況でかなり消耗していたのを覚えています。
ただ仕事がどんどん積まれていくのは結構きつかったです。
SEのデスマーチの実態②残業時間がえげつない
上記のようにタスクがさばききれずにどんどん溜まっていくので、当然ながら残業時間は増えていきます。
僕は一番残業多い時で300時間くらいやってたんじゃないかと思うくらいで、とにかく体力的にもメンタル的にもきつかったです。
下記にも残業について詳しく解説しているのですが、平均でも150時間は毎月やっていましたし残業代も出なかったのでかなり会社にこき使われていましたね…。
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一番きつかったのは3日間くらいほぼ寝ずに仕事をしていた時ですね。
お客様のシステムが動いてはいるけど瀕死状態で、海外メーカーへの問い合わせや対応などで一晩会社に泊まり、翌日は家に持ち帰ってほぼ寝ずに調査みたいな感じでやってました。
SEのデスマーチの実態③メンタルが崩壊してくる
上記の2つを見てかなり過酷というのは伝わったかと思いますが、ここまで過酷だと次第にメンタルは崩壊してきます。
僕と一緒に働いていた先輩はメンタルに支障が出て若年性アルツハイマーじゃないかと思って心療内科にかかるくらいメンタルに来てましたし(実際は大丈夫でした)、僕も鬱になりかけました。
仕事をして能力を上げていくのは大事なことですが、やり過ぎるとメンタルに来て仕事も何もできなくなるのでおすすめできませんね。
基本デスマーチの状態で働くことでメンタルが安定する人はいないので撲滅すべきですね。
SEのデスマーチの実態④体もどんどんむしばまれていく
メンタル同様、体もどんどんむしばまれていきます。
僕は当時まだ20代前半で若かったのと大学までガチンコで野球やっていたので体力面には自信があったので、なんとかなっていました。
ただ30越えた今、同じ働き方は絶対にできないですし、同じ会社で過労によって倒れて病院運ばれたという話は聞いたことあります。
前職のフリーランスの現場でも急に倒れた人いたので、本当に体は大事にしたいですね。
デスマーチで持つ体は恐らく存在しないので、デスマーチ続けたらだれでも崩壊していきますね。
SEのデスマーチの実態⑤会社全体がそれが当然という空気になる
僕がいた会社の風潮として、結構デスマーチが普通という風潮がありました。
たまたま僕がいたチームが特殊なのかと思っていたら他のチームや部署の人も徹夜したり、えげつない量の残業をしていたりと会社全体でそれが普通でしょみたいな感じです。
同期とたまに行けることがあって飲みに行っても(大体残業後の22時くらいに合流)、残業自慢ばかりしている感じで過酷じゃない部署が逆に稀という感じでした。
SEのデスマーチの実態:トラハックさんの体験談
デスマーチの実態として、友達のトラハックさんからも体験談も聞いたので紹介しておきます。
①お客さんがやばい
- 仕様を理解せずに要求してくる
- お客さんBが承諾して進めていたことを1週間後にお客さんAにひっくり返される
- 「機能を増やしてほしい、だけど期限は変えられない」
②チームがやばい
- チームリーダーは自分の担当領域だけ管理!だから移行直前にトラブル頻発!
- 基盤・運用・テストでそれぞれ立っているPLは自分の領域の情報しか知らない
→その結果、移行直前にトラブル連発、だけど期限は変わらない。
トラハックさんも結構過酷な状況で仕事されていますね…。
トラハックさんのTwitter>>@torahack_
SEのデスマーチの原因
ここまでデスマーチの実態について見てきました。デスマーチも原因なく発生するのではなくしっかりと原因があります。
そこでここではデスマーチの原因を分析していきましょう!
SEのデスマーチの原因①見積もりが甘い
まず1つ目は見積もりの甘さによるものです。
僕の体験で言うと、定時で働くとしたら月の稼働時間は7.5時間×20日=150時間のはずだったのですが、基本的に月初の段階でその月にやるべき作業が200時間分くらいありました。
そこから突発的に発生する作業も勿論出てくるので、更に工数がかかるのは目に見えていますよね。
当り前ですが、見積もりする時はしっかりバッファ取りましょう。
SEのデスマーチの原因②顧客との交渉が下手
2つ目の原因が顧客との交渉が下手くそという原因です。
当時感じていた僕の違和感というのが顧客に対してへこへこしすぎというか、下手に出すぎなんですよね。下手に出る=上から来られるので無茶な要求されるのは言わずもがなです。
あとは顧客のレベルに合わせて会話ができないと仕様を理解されずに無茶な要求されやすいというのも上記のトラハックさんの体験談を見てもわかりますね。
自分に交渉する力がなかったのも原因としてはありますが、上司が交渉下手だと何から学んでいいのかもわからないので自分も交渉下手になるのは当然ですよね。
押し売りも安売りもダメで程よい感じでお客様とWin-Winの関係が築ければデスマーチになるようなことはありませんね。
SEのデスマーチの原因③技術者と必要スキルが合っていない
続いてが実際に手を動かすエンジニアと必要スキルが合っていないという原因です。
力をつけるために自分の技量より背伸びしたくらいの仕事をやることは大事なことですが、それが度を越してくると一大事ですね。
RPG的に例えると、自分のレベルが30くらいで35くらいの仕事をこなすなら良いのですが、60とか70とか倍以上のものを要求されるとかなりきついです。
実際僕も要求されているのがそれくらいのレベルでした…。
しっかりと技術者の力量を把握して、その技量に合わせたタスクを割り振るのが大事ですね。
SEのデスマーチの原因④障害が連発する
結構どうしようもないところではありますが、障害が連発することによりデスマーチに入るというケースもあります。
僕の場合で言うと上でも書いたように20個くらいシステムを同時に見ていたので、一つ障害が起きてそれを解決したと思ったら別のシステムで障害が起きて・・・
というのもありましたし、同時に複数システムで障害が起きるということもありました。もう完全に悪夢ですよね。
幸いチーム3人くらいでやってたので得意なシステムを対応すればよかったのですが、自分が得意なシステムがいくつも同時に障害発生した時はホントに死ぬかと思いました。
SEのデスマーチの原因⑤人手不足
最後が人手不足によるデスマーチです。
多分ほとんどのSEの現場で抱えているのがこの問題じゃないでしょうか?実際僕のいた現場も人手不足というのはここまで読んで頂いてわかったかと思います。
見積もり時点で1人辺りの月の工数が200時間、3人合わせたら600時間になるので、4人体制にしていれば一応見積もり段階では定時で収まる作業時間だったことになります。
逆を言えば人手不足人手不足と言われているので、未経験でもSEになるのは結構容易です。
SEがデスマーチを回避する方法
ここまでデスマーチの実態や原因を見て頂いたので、デスマーチをどうすれば回避できるかについて解説していきます。
SEがデスマーチを回避する方法①運用保守案件は避ける
一つ目は、運用保守案件は避けましょう!
デスマーチを避けるという面、そしてもう一つは将来性という意味で避けた方が良いです。というのも運用保守やっていたところで大したスキルは身に付きません。
実際僕はSEとして9年働いてきましたが、運用保守の期間が長かったので市場価値としてはそれほど高くないという悲しい現実があります。
話は若干逸れましたが、運用保守案件はよっぽど安定していない限りはデスマーチになり易いので避けた方が良いでしょう。
これからSEになる方や方向性を模索している方はしっかりプログラミングスキルなど今後も通用する市場価値の高いスキルを身につけてほしいですね。
SEがデスマーチを回避する方法②デスマーチの風潮がある会社は避ける
上記で触れたように僕がいた会社はデスマーチ=当然という感じの風潮の会社でした。
会社としてデスマーチの風潮があると、大体どの部署を見ても同じような風潮が出てくるのでそういった会社は選ばないのが賢明です。
新卒でこれから会社へ入る方、転職を検討中の方はしっかりと事前に残業がどんなものか、社内の雰囲気がどんな感じかを確認してから入ることをおすすめします。
ただ当時の経験があるからこそ色々と人生のネタにもなっています。
SEがデスマーチを回避する方法③転職する
現在デスマーチで辛いという方は今すぐ転職しましょう!
理由はここまで見ていただいたらわかる通りで、デスマーチの風潮がある会社は全社的に同じなので部署異動したところでほとんど状況が変わることがありません。
下記記事でおすすめの転職エージェントを紹介していますが、中でもレバテックキャリアは求人を募集している会社と密にコミュニケーションを取って内情も教えてくれるのでデスマーチの会社を避けやすいです。
>>SE歴9年が解説!ITに強い転職エージェントおすすめ9選と選び方
デスマーチの原因を見て頂いたようにほとんどの原因が会社に依存するものになっています。転職することで解決することが多いので根本解決していきましょう。
SEがデスマーチを回避する方法④フリーランスになる
続いては転職同様に今の会社を去るという選択肢で、フリーランスになるという方法です。
転職の場合は会社に依存してまたデスマーチがある会社に入る可能性がありますが、フリーランスの場合、契約期間が長くて3か月とかなので、長期間辛いのを耐えるという必要はありません。
一度転職して会社に入ると半年くらいは頑張らなきゃ…という思考で、仮に入ってすぐデスマーチに入ると半年くらい絶えなきゃいけないということもあるでしょう。
フリーランスの場合は短いところでは1か月で契約更新とかなので、辛いと思ったらすぐ契約を終了にして次を探せば大丈夫です。
ちなみにフリーランスになる時に自分で営業しなきゃいけないと思っている方、それは半分正解で半分不正解です。フリーランス向けのエージェントがあるので基本仕事探しはエージェントにお願いすれば問題ありません。
>>参考:フリーランスエージェントおすすめ
僕も上記の上位4社は全て登録しています。
一回エージェントに相談してみると自分の市場価値もわかるので相談したことない人は相談してみると良いですよ。
SEがデスマーチを回避する方法⑤スキルを身につける
最後の方法は、すぐにできることではないですがスキルを身につけるという方法です。
仮に大量のタスクが目の前に現れたとしてもすぐに片づけられるくらいのスキルを身につけちゃえばいいということです。
とは言え、これからSEになる人や現在デスマーチで苦しんでいる方がすぐにスキルを身につけるというのは現実的ではないので、基本的にはここまでで挙げた4つをまず意識すると良いでしょう。
そののち、余裕が出たらスキルを身につけることを意識して行動していくと良いです。
具体的にいうとプログラミングスキルを身につけると生きやすくなるので、何からやればいいかわからないという方は、プログラミングスクールおすすめも是非参考にどうぞ。
とは言え、人生長いのでこれからプログラミングスキルを身につけて、何かあった時に対応できる力をつけていくつもりです。
まとめ
SEのデスマーチの実態について、今回は解説してきました。
おさらいするとデスマーチを回避するための方法は下記の5つです。
デスマーチの回避方法!
- 運用保守案件は避ける
- デスマーチの風潮がある会社は避ける
- 転職する
- フリーランスになる
- スキルを身につける
デスマーチの仕事をすることは、自分の力をつけられるという面もありますが、全体的に見るとマイナス以外のなにものでもありません。
現在デスマーチで苦しんでいる人はすぐにでも転職するか、フリーランスに転身すべきですし、これからSEになる方は絶対デスマーチの風潮のある会社に入らないようにしましょう。
SEはこれからも需要のある業界なのでSEとして生きること自体はアリです。ただ生き方を間違えると取り返しのつかないことになるので、しっかり自分のキャリアを考えて進んでいきましょう!
もし何か相談したいことがあれば僕も答えることは可能なので気軽にご連絡下さい。