フリーランスWebマーケターのミツキ(@ptnimz1987)です♪
SEは働き方として、客先常駐という働き方をしている方も多いですよね。
そこで今回は下記のような疑問を抱えている方に向けてわかりやすく解説していきます。
- SEの客先常駐ってどんな働き方なんだろう?
- 客先常駐するメリットとデメリット知りたいなぁ…。
- 客先常駐って年収どれくらい稼げるのかなぁ?
僕自身は、会社員SE時代に4年社内、フリーランスSEになって5年間客先常駐で働いていました。
正直社内で働いてる時と客先常駐は全然違うと感じましたし、どっちが良いのかわからない方もいると思うので、本記事でわかりやすく解説していきます。
先に言っておくと客先常駐が向いている人と向いていない人がいまして、体感として下記のような方は客先常駐に向いています!
客先常駐に向いてる人!
- 仕事の幅を広げていきたい人
- 人脈を広げていきたい・人と交流するのが好きな人
- 長期的な目線を見て戦略的に考えられる人
なお、本記事でメリットとデメリットを紹介していますが、正直客先常駐は一長一短です。
合う人もいれば全く合わない人もいるので、本記事を参考にあなたにとってベストの働き方を見つけてみてください!
SEの客先常駐とは?
そもそもSEの客先常駐とはどういう働き方なのか?と疑問を持っている方に向けて解説していきます。
SEの客先常駐とは、その名の通り客先に駐在して働く働き方です。
主にメーカー系のSEよりは、SIerのように業務を請け負って仕事を行うSEが常駐していることが多いですね。
SE目線で見ると自分が属している会社があって、そこから別の会社へ派遣されて働く形になります。
会社側から見ると、常駐される側は外部のSEの人が常に社内にいることになります。
SEの客先常駐と派遣との違いは?見た目は同じ
上記で別の会社へ派遣と書きましたが、それでは派遣と客先常駐どう違うんだ?と疑問に思う方もいるかと思います。
働き方や見た目として、客先常駐と派遣は大きな違いがありません。
大きく違う部分は、契約の面での違いとなります。
- 派遣・・・契約期間が決まっていて契約期間が終わって継続契約をしないと雇用契約がいったん終了して休業という形になる
- 客先常駐・・・正社員であれば自分が所属している会社があるので、常駐の期間が切れても契約は継続する
また、派遣の場合は派遣会社との雇用関係はありますが、福利厚生の面では正社員での客先常駐と比べると劣ります。
会社の福利厚生の恩恵をしっかり預かりたいのであれば正社員での客先常駐の方が働きやすい働き方と言えます。
ただ例外として、パーソルテクノロジースタッフのSEの派遣は結構福利厚生が整っているので、会社に縛られたくないという人にとっては向いているかもしれません。
>>参考:パーソルテクノロジースタッフの評判
SEの客先常駐での年収は会社に依存する
SEの客先常駐についてなんとなくイメージがつかめたかと思います。
ここでは客先常駐での年収について解説していきます。
SEが客先常駐した時の年収のリアル
SEが客先常駐した時の年収は、自分が所属する会社や配属された現場によって左右されます。
基本自分が属する会社の給与体系によって増減があり、常駐先が会社として稼ぎ頭の案件であれば少し上乗せされることもあるといった感じです。
なので、客先常駐で年収が高い人もいれば低い人もいるのが現実ですね。
ただこれがフリーランスになると話は変わってきまして、フリーランスの場合、経験が少ない方は在宅より圧倒的に客先常駐の方が稼ぎやすいです!
実際僕がフリーランスで客先常駐した時の年収については下記記事にまとめています。
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フリーランスエンジニアの年収のリアル【実際のSE時代の収入公開】
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会社員とフリーランスというのを抜きにして考えると、年収300万いかない人もいれば年収1千万を越えるというのが客先常駐としての働き方ですね。
SEが客先常駐で年収を上げるための方法
それではSEが客先常駐で年収を上げるためにはどうすればいいでしょうか?選択肢としては下記3つになります。
客先常駐で年収を上げる方法
- フリーランスになる・・・会社員であればフリーランスになると少なくても100万円くらいは年収が上がることが多いです。
- 力をつけて転職する・・・客先常駐で様々な現場で経験を積み重ねて転職すると経験が買われて年収が上がることが多いです。また、引き抜きにより年収が上がることもありますね。
- 同じ会社で頑張る・・・同じ会社でも年収を上げる方法がありまして、自分が客先常駐しているところで、「その現場にあなたあり!」という状態になればおのずと年収は上がりやすいです。
SEが客先常駐するメリット
続いてSEが客先常駐するメリットについて見ていきましょう!
SEが客先常駐するメリット①会社に依存しないので幅広い経験ができる
一つ目のメリットはSEとして成長していきたい方にとってメチャクチャありがたいこととして、自分の会社に依存しないので幅広い経験をすることができます。
自社で仕事をしているとどうしても同じような考えに染まりがちで、その考えから抜け出すのに時間をかかってしまうことも少なくありません。
客先常駐することで客先での知識を吸収できたりいくつかの現場を渡り歩けば幅広い経験を積み重ねたりすることが可能です!
注意点
一つ注意点として、幅広い経験といってもしっかりと将来のことを考えて経験を積み重ねていくことが重要になってきます。
僕は、
- 会社員SEで1年間SAPのERPの開発
- 会社員SEで3年間SAPのERPや関連システムの運用保守
- 客先常駐で2年間銀行システムの運用保守
- 客先常駐で2年間Excel VBAでツール開発
- 客先常駐で半年間Redmineの運用保守しつつExcel VBAでツール開発
という感じで一貫性のない経験だったので市場価値はあまり上がりませんでした。
軸を決めて経験を積み重ねていくようにしましょう!
SEが客先常駐するメリット②引き抜きにより年収が増加する可能性がある
あまり表向きに出すと良くないですが、引き抜きにより年収が増加する可能性もあります。
客先常駐していると顧客との人間関係や他の会社で客先常駐している方との接点ができてきます。
仲良くなって色々話していると自分の会社より条件の良い会社が見つかることもよくあることです。
あなたの実力があって関連会社としてあなたのことを引き抜きたくなったら引き抜かれることがあります。
引き抜かれるときの条件は元居た会社より良くなることが多いので年収が上がる場合がほとんどです。
規約で引き抜きNGになってる場合もあり暗黙的に行われている場合もあります。
その辺は良心の呵責と葛藤があるかもしれませんが、あなたにとって最善の選択をすればOKです!
SEが客先常駐するメリット③未経験や経験が薄くても入りやすい
客先常駐する3点目のメリットはSEとしての経験が薄かったり未経験でも案件に参画できるという点です。
特に会社員で客先常駐する場合、新人や経験の薄い人は大体先輩社員と一緒に入ることがほとんどでしょう。
フリーランスとして客先常駐する場合も、それまでに培った経験が流用できればこれからはいる現場に100%スキルマッチしていなくても入ることが可能です。
SEが客先常駐するメリット④現場によっては残業が少ない
客先常駐は基本的に客先に合わせて仕事を行うので、現場によっては残業が少ないです。
たとえ自社がブラック企業で残業100時間とかする会社だとしても、常駐しているからということで残業全くしなくて済むということがあります。
実際僕もフリーランスになって客先常駐するようになってから5年間でトータル20~30時間くらいしか残業していないと思います。
ただ逆に残業多くなってしまう可能性があるので表裏一体というところはあります。
仮に残業が多くなるようであれば会社員なら自社へ、フリーランスならエージェントへ交渉するようにしましょう!
SEが客先常駐するメリット⑤社内で働くより出会いが増える
5つ目のメリットは、社内でずっと働いているよりも出会いが増えるという点です。
僕が内向的だったというのもあるのですが、会社員で社内でSEをやっている頃は同性も異性も全く出会いがありませんでした。
普段つき合いがあるのは一緒に仕事をしてる3人だけ・・・
常駐してからは客先のお客さんや同じように客先常駐している人との繋がりが増え、社外の交流の楽しさを知ってますます出会いが増えていきました。
SEが客先常駐するメリット⑥憧れの企業で働ける可能性がある
客先常駐する6つ目のメリットとしては、あなたの憧れの企業で働ける可能性があるということです。
ただあなたの会社とその会社で取引があってあなたとスキルマッチすればという条件付きですが…。
もしあなたが所属している会社が憧れの企業と取引している場合、憧れの企業で働けるかもしれないのは利点ですよね!
SEが客先常駐するデメリット
続いてSEが客先常駐するデメリットについても見ていきましょう。
SEが客先常駐するデメリット①休むときは自社と常駐先両方と調整する必要がある
1つ目は休みを取りたいと思った時に客先で休みの交渉をし、その後自社へ連絡もしくは調整する必要があるという点です。
ただ面倒くさいというデメリットになりますが、客先だけに話を通していて自社の人のもめてしまったなんてこともあることなのでしっかりとコミュニケーション取っておくのが大事になってきます。
SEが客先常駐するデメリット②常駐先によってはスキルアップがしづらい
メリットと表裏一体ですが、常駐先によってはスキルアップが難しい場合があります。
僕の場合で言うと銀行システムの運用保守をしている時が特にそうだったのですが、既存の知識やスキルを元にルーチンワークをしていたので、スキルアップは全然できませんでした。
上記で注意点として書いた通り、しっかり将来を見据えて常駐先を選ぶ必要があるので、その辺りは信頼できる人と一緒に相談しながら決めるのが良いです。
ポイント
あなたの希望を一切受け入れずに常駐先を指定するような会社の場合、会社の駒としか見られていないので早めに転職した方が良いでしょう!
SEが客先常駐するデメリット③会社での教育が受けられない可能性がある
客先常駐していると自社に戻るのが結構面倒ですし時間の無駄だったりするので、自社で何らかのセミナーなど教育があったとしても受けられないということもよくあります。
そもそもその教育自体がわざわざ自社に戻って受けるものではないと思ってしまった場合、任意のものであれば受けに戻りませんよね?
ものによっては後々受けた方が良かったということもあるので、その点でいうとデメリットになります。
SEが客先常駐するデメリット④年収が上がりづらい
客先常駐で、かつ同じ常駐先にずっといると年収が上がらない可能性があります。
というのも、特に大きな規模の案件であなたの役割がルーチンワークをこなすような仕事だった場合、スキルアップもできない上に市場価値も上がらないので年収が上がりづらいです。
案件として新しいことを取り入れて活発に成長できるような現場でない場合、長くても1年くらいで離れた方が良いでしょう!
SEが客先常駐するデメリット⑤自分の会社がどこかわからなくなる
客先常駐していると自分の会社がどこかわからなくなります(笑)
ずっと常駐してて自社に戻るのが年に数回、少ない人の場合は年に1回も帰らないということもあり得ます。
そうなってくると自分の会社がどこなのかもはやわからなくなりますよね。
物理的な位置は忘れないはずですが、精神的な面で会社への帰属意識が薄れてきます。
別に会社に依存せずに生きると決めてる人なら良いですが、中には寂しいと感じてしまう人もいます。
SEが客先常駐するデメリット⑥先を見たキャリア形成がしづらい
ここまででさんざん見てきた通り、客先常駐する上であなた自身の想い・軸をしっかり持っておくことが重要です。
それがおざなりになってしまうと先を見たキャリア形成をすることができず、会社の言いなりになってしまいます。
社会人経験が少ない人は結構陥りがちですが、会社の言いなりになることは絶対に避けるようにしましょう。
SEが客先常駐するデメリット⑦飲み会や残業を断りづらい
自社であれば、先輩や同僚の飲み会の誘いや無理な残業のお願いを断ることも可能かと思いますが、お客さんからの飲み会の誘いや残業は断りづらいですよね。
僕はバンバン断わっていた太刀なのですが、今後の関係性などを考えたら断らない方が賢明だったりします。
とは言え、嫌な飲み会や残業はしっかり断わるようにしましょう!
SEで客先常駐を辞めたい時にやるべきこと
最後にSEをやってて客先常駐を辞めたいと思った時にやるべきことについて見ていきます。
客先常駐をしているとどうしても人間関係などで辞めたいと思う時がありますよね?
そういった時の解決策は2つだけです。
SEが客先常駐辞めたいなら①会社員SEの場合は自社に相談する
まず会社員でSEをやっている場合は自社のリーダーに相談しましょう!
客先常駐を辞めたい理由、今後考えているキャリアプランをしっかり伝えられて、案件として社内でできるものがあれば基本は客先常駐を辞めさせてもらえるはずです。
もしそれでも客先常駐を辞めさせてもらえない場合は次の方法を選択しましょう。
SEが客先常駐辞めたいなら➁転職/フリーランスへ転身して客先常駐なしのところへ行く
2つ目の方法は客先常駐のない会社へ転職する、フリーランスへ転身して自宅などで仕事をするようにするという方法です。
これまでフリーランスの経験がない人に後者はおすすめできないので、一番良いのは客先常駐のない会社に転職するという方法が良いですね。
IT企業は客先常駐させる会社が多いですが、メーカー系で自社製品の開発をしていたりWeb系で仕事を受注して自社で作業してたりすると社内でずっと仕事をすることも可能です。
その辺りのどのような会社が良いかはSE向けの転職エージェントに相談して見ると良いでしょう!
>>SE歴9年が解説!ITに強い転職エージェントおすすめ9選と選び方
まとめ
ここまで解説してきたようにSEが客先常駐するには向き不向きがありまして、しっかりメリットとデメリットを押さえて選択する必要があります。
メリット
- 会社に依存しないので幅広い経験ができる
- 引き抜きにより年収が増加する可能性がある
- 未経験や経験が薄くても入りやすい
- 現場によっては残業が少ない
- 社内で働くより出会いが増える
- 憧れの企業で働ける可能性がある
デメリット
- 休むときは自社と常駐先両方と調整する必要がある
- 常駐先によってはスキルアップがしづらい
- 会社での教育が受けられない可能性がある
- 年収が上がりづらい
- 自分の会社がどこかわからなくなる
- 先を見たキャリア形成がしづらい
- 飲み会や残業を断りづらい
僕個人の意見としては、会社員で少し経験を積んで常駐フリーランスで2~3年経験を積んで在宅ワークに切り替えちゃうのが自由がきいて良いと思います。
そのためにはしっかりと将来を考えてキャリア形成していくのが重要です。
自分で決められないということであれば、転職エージェントに相談するという手段もあります。
あなたの貴重な人生を無意味に会社の駒とされることがないようにしっかりと考えていきましょう!