
システムエンジニア(SE)の仕事内容をわかりやすく教えてほしいな…。
フリーランスSE兼Webマーケターのミツキ(@ptnimz1987)です。
SEと一口に言っても色々な仕事があり正直わかりづらいですよね。数年SEやっていてもSEってなに?って聞かれてどう答えるか結構困っていました。
そこで今回はSEの仕事内容をわかりやすく解説をしていきますが、簡単にいうとSEの仕事は大きく5つに分かれそれぞれの概要は下記となっています。
要件定義 | どういうシステムやアプリを作るか提案しながら決める |
---|---|
基本設計 | 要件定義を元にどういう風にシステム/アプリをつくるか概要を決める |
詳細設計 | 基本設計を元に詳細なところまで決める |
テスト | 作られたシステムやアプリに問題ないかテストをする |
運用保守 | システムを継続的に問題なく使えるようサポートする |
具体的にどういう仕事なのか料理を例にしながら解説をしていきますが、これからSEになるのであれば大事なことは下記となります。
- まずはSEになって自分で体験をする事
- 転職サイトやエージェント・プログラミングスクールを活用するとSEになりやすい
一般的に言われているSEの仕事内容や実際にSE9年やってきた僕の仕事内容の紹介をしていきますが、SEの仕事が合う合わないや楽しいかどうかは人それぞれ違います。
それを踏まえた上でSEの仕事内容がどういうことなのか見ていきましょう。

僕はSE歴が9年ちょっと。
会社員SE4年間→フリーランスSE5年間の経験を経て今はWebマーケターの仕事で月80万ほど稼いで在宅ワークしてます。
SEを9年やった経験を元に解説をしているので参考にしてみてください。
SEの仕事内容について下記の動画でも解説をしています。
SEの仕事内容を業務の流れでわかりやすく解説
それでは早速SEの仕事内容をわかりやすく解説していこうと思いますが、先にWikipediaで見るシステムエンジニアの仕事内容は下記となっています。
参考
- 企画
- 設計
- 開発
- 評価
- プロジェクトマネジメント
- コンサル
- 工事
- 保守
- 運用
正直わかりづらいと思うので、わかりやすく業務の流れに基づいて5つに分けると下記の通りとなっています。
SEの仕事内容
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 運用保守
SEをまだやったことない未経験の方がやるとしたら基本的にSEの仕事内容は上記となります。
実際に僕はすべて経験してきたので、どんな仕事内容なのか解説をしていきます。
SEの仕事を具体例を交えてわかりやすく解説
それではここから具体例を交えてわかりやすくSEの仕事内容について解説をしていきます。
わかりやすく料理に置き換えつつの解説もしていくので参考にしてみてください。
SEの仕事内容1.要件定義
1つ目の要件定義はシステムをどのように作っていくのかを決める仕事です。
具体的にいうと下記の流れで決めていきます。
ポイント
- 社内でお客さんに対してどういうシステムを作るか検討
- 社内で打ち合わせをしてどういう形でお客さんに提案するか決める
- お客さんと打ち合わせをしてシステムの完成形を決めていく
※2と3は繰り返し何度もやっていく
この要件定義のフェーズはシステムの規模にもよりますが、半年くらいかかるものから1年くらいかかるようなものもあるという感じでとても重要なフェーズとなります。
SEの仕事内容2.基本定義
要件定義でどのようなシステムを作るか決めたら続いて2つ目のフェーズが基本設計です。
基本設計は要件定義を元にどのようなシステムを組み立てていくのか?を大まかに決めていくフェーズになります。
具体的にいうと下記のような感じです。
ポイント
YouTubeのコメント欄を作る場合
コメント欄は主に下記で構成されているかと思います。
- コメント入力する欄
- コメントする時のボタン機能:コメントとキャンセル
- 絵文字を入れる機能
基本設計では上記をどのように作っていくのかを決めるというフェーズになります。
SEの仕事内容3.詳細設計
3つ目のSEの仕事のフェーズは詳細設計です。
詳細設計は基本設計を元に更にどのような仕様にするのか?を具体的に決めていきます。
ポイント
YouTubeのコメント欄を作る場合
YouTubeのコメント欄に関していうと一例で言うなら入力欄の仕様をどのようにするのか?を決めていきます。
- 必須で入力しないといけないのか?
- 文字数として何文字までという制限をつけるのか?
- 改行するのを許可するのか?
- 禁止するような文字列を設けるのか?
という細かいところまで詳細設計で決めていきます。
詳細設計の次に実際コードを書いてシステムを作っていくのでプログラミングを組むプログラマーが困らないように明確にしていくことが大事です。
参考
詳細設計まで完了したら、一旦プログラマーに仕事を託します。
プログラマーの方が詳細設計を元に実際にプログラミングを組んでシステムを組み立てていきます。
※SEの人がプログラミングまでするという会社もあります。
SEの仕事内容4.テスト
システムが組み上がった後に行う仕事内容としてテストがあります。
プログラマーなりSEがシステムを組んだ後に、その作ったシステムが問題ないのか?エラーはないのか?をテストしていくというフェーズです。
ポイント
実際テストする時は「テスト仕様書…テスト内容のチェックリスト」というのを作成して、各観点で問題ないのかどうかっていうのを1つ1つチェックしていきます。
テストの段階で1つ1つ試してエラーが出てしまった場合は、「エラー出てしまいましたよ」というのを開発者に返して修正してもらい、テスト項目全てが問題なくなるまでチェックをしていきます。
参考
テストが完了するとシステムをお客さんに納品して実際に使い始めてもらいます。
SEの仕事内容5.運用保守
SEの仕事内容の最後のフェーズは運用保守です。
運用保守はシステムに何か問題があった時に対応したり、システムのパフォーマンスを逐次チェックして改善点が浮かんだ時にお客さんに提案をしたりするというフェーズになります。
ポイント
基本的に運用保守の仕事はシステムを使い続けていく間は半永久的にある仕事になりますが、お客さんの方からも「ここ直してくれませんか?」みたいな要望が来ることもあります。
そういうところを対応していくのが運用保守のフェーズです。
SEの仕事内容は上流と下流に分かれ、収入も分かれる
ここまで5つのフェーズに分けてSEの仕事内容をわかりやすく解説してきました。
5つの各フェーズは少し分かれる部分がありまして、いわゆる上流と下流に分かれます。
ポイント
上流の仕事
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
下流の仕事
- 開発
- テスト
- 運用保守
ここで何がいいたいかというと下流の仕事でテストや運用保守は特に給料が上がりづらいという点です。
人によっては年収300万~400万くらいしかいかないようなエンジニアもいるぐらい給料が低い仕事になります。

実際僕も運用保守をやっていた期間が凄い長くて、会社員の時っていうと運用保守しかほぼやっていなかったので、年収400万前後で苦しい生活を強いられていました。
なのでもし収入を上げていきたいのであれば、上流工程の仕事をやった方が収入は上がりやすいです。
注意点
上流工程の仕事を任せてもらえる人は結構限られていて、役職が上がっていたりとか、経験をしっかりと積み上げていかないと上流工程の仕事ってやるのができません。
まずは若いうちに下流の仕事をたくさん経験する事でシステムがどのようにできていくのかしっかりと理解することが重要です。
そういう意味で最初はプログラミングスキルを身につけてプログラム開発ができるようにする事が非常に重要と言えます。
若いうちからしっかり稼ぐためにはプログラミングスキルを身につけてシステムやアプリケーションの開発をするというのが一番手っ取り早いです。
下記記事でも解説をしているのですが、SEでプログラミングができないと結構しんどい結末を迎えることになるかと思います。
実際に9年やってきたSEの仕事内容をわかりやすく醸します
ここまでは一般的にはどういうことなのかというのをベースにSEの仕事内容についての解説をしてきました。
実際にどのような仕事をするのか?と気になる方もいるかと思うので、僕が新入社員から会社員で4年間・フリーランスで5年強やったSEとしての仕事内容について紹介していきます。
※あくまで僕がやってきた事なので他にも仕事は色々とあります。
1.新入社員としてのSEでの仕事内容
まず新入社員として文系大学から未経験からSEになってからの仕事内容は下記のような感じでした。
- 4月~5月中旬:全体での新人研修
- 5月中旬~7月:部署毎での研修(SAP ERPについて学ぶ)
- 8月:配属されずひたすら勉強
- 9月:生保系システムの開発したプログラムのテスト
- 10月~12月:航空系商社システムの基本設計・詳細設計・開発・テスト
- 1月~3月:同航空系商社システムの運用保守
わりかし1年目の時は色々な仕事をさせてもらいました。
一緒に働く人がちょっとネガティブなのが嫌で2年目からは運用保守の仕事へ転向した感じです。
給料 | 23万円/月×12カ月+ボーナス4か月分 |
---|
2.会社員SEとして運用保守の仕事内容
2年目から4年目、会社員時代に関してはずっと同じような運用保守の仕事をしていました。
まとめると下記のような感じとなります。
担当したお客さんの例
- 航空系商社システム
- 大手タイヤメーカーのシステム(6システムほど)
- 製造業のシステム(5~7社くらい)
実際の仕事内容
- システムに異常がないかのチェック(日次作業)
- システムパフォーマンスを分析してレポート化(月次作業)
- システムでエラーが上がった時に対応(逐次発生)
- ツールの開発(batファイル、vbsファイル)
- 資料作成
色々やりすぎて上記がすべてではないのですが、メチャクチャ色々なことをやってきて大分消耗していました。
給料でいうと下記のような感じで手取りは20万くらいです。
2年目 | 24.1万円/月×12カ月+ボーナス4か月分 |
---|---|
3年目 | 25万円/月×12カ月+ボーナス4か月分 |
4年目 | 25.7万円/月×12カ月+ボーナス4か月分 |
3.フリーランスSEとして銀行のシステム運用保守の仕事内容
社会人4年目の終わりからSEとしてフリーランスになって最初は銀行システムの保守の仕事で下記のような事をしていました。
※ほぼ契約社員
- システムに異常がないかのチェック(日次作業)
- システムでエラーが上がった時に対応(逐次発生)
- フォーマットに従いパフォーマンスの分析(月次作業)
結構安定したシステムで何もないので作業する事がなくて暇して辛い時がありました。
とはいえ、2年半くらい同じ現場で下記の収入もらっていました。
収入 | 35万円/月×12カ月 |
---|
4.フリーランスSEとしてマーケティング会社の業務支援での仕事内容
社会人6年目の11月から2年間は同じく契約社員のようなフリーランスSEでマーケティング会社の業務支援という形で下記の仕事をしていました。
- Excel VBAでツール開発
大分シンプルな仕事ですが、これ以上でもこれ以下でもありません(笑)
こちらの仕事も2年くらいやって下記の収入を頂いていました。
当現場1年目 | 40万円/月×12カ月 |
---|---|
当現場2年目 | 43万円/月×12カ月 |
5.フリーランスSEとしてIT企業の運用保守の仕事内容
フリーランスSEとして最後の現場は半年ほどでしたが、下記のような仕事をしていました。
- Redmineの運用保守(設定の変更等)
- Excel VBAを使ってRedmineのデータを抽出してレポート化
必要なスキルはExcel VBAだけでしたが、下記の収入を頂く事が出来ました。
収入 | 56万円/月×12カ月 |
---|
まとめ
今回はシステムエンジニアの仕事内容について僕なりにわかりやすく解説をしてきました。
おさらいするとシステムエンジニアの仕事内容は下記となります。
要件定義 | どういうシステムやアプリを作るか提案しながら決める |
---|---|
基本設計 | 要件定義を元にどういう風にシステム/アプリをつくるか概要を決める |
詳細設計 | 基本設計を元に詳細なところまで決める |
テスト | 作られたシステムやアプリに問題ないかテストをする |
運用保守 | システムを継続的に問題なく使えるようサポートする |
いざSEになる!と思っている方向けには下記の記事にてシステムエンジニアへのなり方について解説をしています。
簡単に一言でいうならばまずは情報を取るのではなくSEになってみよう!ということなので、すぐに転職エージェントに登録するかプログラミングスクールを受講するのが良いです。
未経験からSEになるという方であればまずはリクルートエージェントやリクナビNEXTに登録する事で未経験からでもできる仕事の情報を入手することができます。
転職エージェントや転職サイトは無料で登録できますし、良い仕事は早いうちに登録しないとなくなってしまうので早めに登録しておくと良いでしょう。