SE(システムエンジニア)になるのに学歴は関係ないかな?
今回は上記のようにSEになるのに学歴が関係あるのかどうか気にしている方向けに解説をしていきます。
結論を言うとSEになるのに学歴は関係ないので、次の観点で解説をしていきます。
本記事のテーマ
- SEになるのに学歴が関係ない理由
- SEの収入に関して学歴との相関関係
- SEとして生きていく上で重要な三要素
僕自身、新卒でSEになりましたが、もともと文系の学部で勉強をしていたので、SEになるにあたって学歴フィルターがあるのでは?と気にしている時期がありました。
結果だけ見ると、学歴を気にしていた時間というのは本当に無駄でした。
それ以上にSEとして生きていく上で重要なことというのを実際に働きながら感じてきたので、これからSEを志す方のために必要をお伝えしていければと思います。
- 本記事を書いている僕はSE歴が9年。
- 文系大学から新卒でSIerにSEとして就職して4年、フリーランスSEとして5年の実績があります。
- 身の回りにSEの方も多いので、僕自身が感じてきたことをもとに解説していきます。
SEに学歴が関係ない理由を理屈と実体験を元に解説
それでは早速SEになるのに学歴が関係ない理由をデータから見る理屈と実体験をもとに解説をしていきます。
学歴が関係ないのはデータを見れば一目瞭然
まず理屈の面で学歴が関係ない理由について見ていきましょう。
よく言われる話ではありますが、わかりやすいところで言うとIT業界は人材が大幅に不足しています。
IT人材白書と言うITの人材に関する情報をまとめた本がありますが、下記の統計データが出ています。
IT人材の量に対する過不足感
ユーザー企業での不足感
- 大幅に不足している:31.9%
- やや不足している:60.1%
ユーザー企業での不足感
- 大幅に不足している:33.8%
- やや不足している:54.1%
※2018年のデータ
IT人材白書は有料で販売している書籍ですが、一部データを上記の通り公開しています。(引用元:IT人材白書2019)
人材が不足しているという状態なので、学歴がどうこうと入っている余裕がなく学歴が無い方でも採用してくれる可能性があるわけです。
また、もう一つのデータとして、IT人材白書は独立行政法人が作成しているものですが、経済産業書が公開しているデータで下記のようなものもあります。
IT需要が今後拡大する一方で、我が国の労働人口(特に若年人口)は減少が見込まれ、IT人材の需要と供給の差(需給ギャップ)は、需要が供給を上回り、2030年には、最大で約79万人に拡大する可能性があると試算されている。
引用元:経済産業省
上記は2016年に公表したデータで少し古いです。
昨今のコロナウイルスの関係であらゆる企業のリモートワーク化が進み、IT業界がさらに活性化すると思うので、IT人材の需要はさらに増えると僕は感じています。
大学や大学院で情報系の勉強をしていたと言う人材を確保できれば良いですが、そこにこだわっていたらIT人材の不足はどんどん加速する一方になってしまいます。
そのため、学歴関係なくSEとして人を雇う企業は更に多くなるはずです。
実際にSEとして働いてきた実体験から言えること
ここまでは公開されているデータを元に学歴が関係ない理由を見てきました。
ただ「実際のところ本当に学歴が関係ないのか?」と気にされる方も多いかと思います。
僕は2010年にIT企業へ就職してSEとなったのですが、冒頭でも書いている通り僕はもともと情報系の勉強をしておらず、同期の学歴を見ると下記のような感じでした。
参考
- 文系の大学卒:60%
- 理系の大学卒:35%
- 大学院卒:5%
僕が就職した会社の採用条件として大卒以上という条件があったので高卒の方はいませんでしたが、上記の通り文系か理系か関係なく採用されていました。
具体的なところで言うと覚えてる範囲で出身大学を見ると下記のような感じです。
参考
- 神奈川大学情報系
- 神奈川大学法学系
- 法政大学経済系
- 日本大学文学系
- 亜細亜大学文学系
それなりに大手のIT企業だったので少し良さげな大学がありますが、それまでにどのような勉強をしてたかというのはそれほど問わずに採用されています。
企業によっては高卒がOKだったりもするので、これまでの学歴というのはそれほど問われないと言えるでしょう。
大企業は大卒以上というフィルターがあるかもしれませんが、SEとして成長していくことを考えたら大企業より中小企業やベンチャーの方が僕は良いと思っています。
ロースキルでもできるスキルがつかない仕事を任される大企業より、スキルが身につく仕事を色々任される中小やベンチャーで働いた方が将来的にメリットが大きいです。
とはいえ、SEの収入は学歴で左右される部分もある
上記でSEになるのに学歴が必要ない理由について理屈面と実体験をもとに解説をしてきました。
ただ一つ悲報として、学歴によって収入は左右される部分があります。
下記は厚生労働省が公開しているデータとなりますが、IT業界に絞ったものではないにしろ大学や大学院卒の方が収入が高くなっています。
30歳~34歳の時の年収
- 大学・大学院卒:321.8万円
- 高専・短大卒:270.6万円
- 高校卒:258.8万円
引用元:厚生労働省
ここに関してもデータだけでなく実体験として感じたこととして、僕の友人で高卒からSEとして働いて下記のような方がいました。
参考
- 高卒からSEとしてIT企業へ就職
- 業務内容はほとんどがシステムのテスター
- 四年同じところで働いて22歳
- この時点で年収が250万円ほど
地域によってこの年収が高いと思うかどうかは変わるかと思いますが、東京で働いていてこの年収はかなり低いと言えますね。(僕の22歳の時の年収は368万円でした)
上記のような状況になってしまっているのには二つ問題があります。
- テスターという誰でもできる仕事をずっとしている
- 低い年収の企業で転職していない
IT業界は稼ぎやすいと一般的に思われていますが、正直ピンキリなところがあります。
どの業界でも言える話ですが、稼げる人もいるし稼げない人もいます。
なので、続いてSEとして生きる上で重視すべき点を見ていきましょう。
SEとして生きる上で学歴以上に重視すべき3つのこと
ここまでSEになるのに学歴が関係ない理由を解説しつつ、収入は学歴によって左右される部分があるというのをお伝えしました。
それではSEとして生きていく上でどのようなことを意識すれば良いでしょうか?
ポイント
- 学歴よりも実績を作ること
- 迷ってる暇があったら行動すること
- フリーランスになることを見据えること
特に大事なことはこの3点なので、それぞれどういうことか見ていきましょう。
1.学歴以上に求められるのは実績
まず一つ目に大事なこととして言えるのは、SEとして生きていく上で重視すべき点は学歴よりも実績であるということです。
わかりやすい例として下記のような人材がいるとします。
- 高卒で10年間SEとして上流から下流の仕事に携わっている人
- 東京大学出身で6年間システムのテストしかしてない人
上記はいずれも28歳の年齢だとして、収入が高くなる・仕事を任せてもらえるのはどちらでしょうか?
東京大学出身でシステムのテスト業務しか任されないということはないかもしれませんが、市場価値が高いのは明らかに前者の方となります。
実際に様々な転職サイトやフリーランス向けのエージェントの市場価値診断をやってみると分かりますが、学歴に関して問われる問いはありません。
参考
※フリーランス向けエージェントのギークスジョブの市場価値診断
僕はフリーランスとして5年間働いてきて、学歴を全く見られてないということはないかもしれませんが、基本的にはこれまでどのような実務経験を積み重ねてきたのか?というのを見られていました。
なので、
- SEになるために
- SEとして出世するために
という感じで高学歴を目指すのはお勧めしません。
むしろ学生時代や異業種で副業として何かしらエンジニアに関わる実務経験を積み上げた方が仕事はしやすくなります。
学歴を気にするというのはやめて「実績を作る」という考えにシフトしていきましょう。
2.迷っている暇があるなら行動すること
二つ目に大事なことは迷っているよりも行動しようということです。
迷っていて何か前進すれば良いですが、100%と言って過言ではないほど前進することはありません。
迷っているよりは、
- 上記で挙げたように実績を作る
- そのためにスキルを積み上げる
というのを具体的な行動としてやっていくことが重要となってきます。
SE になる方法については下記の記事にて解説をしていますが、具体的にやるべきことは明らかです。
【保存版】システムエンジニアになるには?未経験でも誰でもなれる
上記の記事で書かれていることを抜粋すると
ポイント
- 現在学生の人:最短でSEになること
- 異業種で働いてる人:SEに転職すること
となります。
いずれにおいても言えることは、すぐにIT業界で働かないのであればスキルを習得するためにプログラミングスクールなりオンライン教材で学習することが大事です。
特におすすめなプログラミングスクールは完全オンラインで学べるテックアカデミーで下記の記事にておすすめのコースを紹介しています。
テックアカデミーのコースでおすすめは3つのみ【うまく使い倒そう】
すぐにSEになる環境にないという方はプログラミングスキルを身につけるために行動しましょう。
3.フリーランスになることを見据えること
最後に重要なこととして、フリーランスになることという点があります。
フリーランスとして生き続けるというのはご自身の判断に任せますが、SEとして生きていくのであれば一度はフリーランスを経験すべしです。
一度フリーランスになってから会社員に戻ることも可能ですし、フリーランスになることで次のようなメリットがあります。
メリット
- 純粋に収入が爆上がりする
- 自分の仕事を客観視して見ることができる
- スキルアップしやすくなる
他にも色々ありますが、特に挙げられるメリットとしては上記の三つとなります。
3年くらいの実務経験があればフリーランスとして案件を受注することは可能なので、20代のうちからフリーランスになってしまうと良いでしょう。
僕も26歳の時にフリーランスになりましたが、色々な経験を積んでSEとしてもビジネスマンとしても大きく成長することができました。
30代となった今、フリーランスとして生きていますが、会社員になっても十分に活躍できる経験値はあると自負しています。
まとめ
今回はSEになるのに学歴が関係ない理由とSEとして生きていく上で重要なポイントについて解説をしてきました。
重要なポイントの二つ目に解説している通り、下記のような形はすぐに行動していきましょう。
ポイント
- SEになりたい
- SEとしてキャリアを積み重ねていきたい
- SEになって収入を上げていきたい
学歴よりも実績やスキルが問われる業界だからこそ、早いうちからスキルや実績を積み重ねることが重要です。
すぐにSEへ転職したいという方は下記の記事を参考にまずは転職エージェントに登録することをお勧めします。
SE歴9年が解説!ITに強い転職エージェントおすすめ9選と選び方
状況が状況ですぐにはIT業界へ転職・就職することができないということであれば今のうちからプログラミングスキルを身につけておきましょう。
プロゲートやドットインストールといったオンラインで学べるサービスを使っても良いですが、独学は挫折しやすいという統計情報が出ています。
挫折せずにしっかりスキルを身につけたいという方はプログラミングスクール、特にテックアカデミーがおすすめなので下記の記事を参考にしてみてください。
テックアカデミーのコースでおすすめは3つのみ【うまく使い倒そう】
SEという仕事は他の仕事に比べてハードな面もありますが、稼ぎやすさで言ったら稼ぎやすいと言えるので収入を上げて幸福度をあげるために行動をしていきましょう。