- テックビズフリーランスの評判は実際のところどうなんだろう?
- 利用する際に注意点があれば知りたいな。
フリーランスエンジニア向けエージェントのテックビズフリーランス。
最近Web上の露出が増えてきたことにより、興味を持った方もいるかと思います。
「テックビズ 評判」と検索するといろいろな情報が出てきます。
しかし、残念ながら実際にテックビズフリーランス経由で案件に参画した方の声はあまり出てきません。
そこで、本記事ではテックビズフリーランス経由で案件に参画経験のあるミツキが、テックビズフリーランスについて徹底解説していきます。
というわけでこんにちは、2014年からフリーランスをしているミツキ(@ptnimz1987)です。
2018年11月~半年ほど、テックビズ経由案件に参画していました(当時はNKC ASIAという社名でのサービス)。
僕は現在もフリーランスエンジニアの案件に参画していますが、正直なところでいうと別のエージェントを使っています。
いくつか理由がありますが、とくに言っておきたいのは以下の点からです。
デメリット
- 商流が深くマージンが多い案件だった
- 他社エージェントと比較して単価が低いと感じた
- 週5日常駐勤務の案件しかほとんどなかった(現在リモート案件はあるそう)
上記は僕が案件参画した頃の話だったのと若干偏見はあるかもしれません。
しかし、間違いなく言えることとして、テックビズフリーランスを使うなら以下の点をおさえるようにしましょう。
ポイント
- 登録するのがオススメなのは、エンジニア経験が少なめ(1~3年ほど)で経験を積み上げたい方
- テックビズフリーランスだけでなく、他のエージェントも合わせて使うこと
- 週3など稼働率が低い案件を希望する方は使用しないこと
ほかのエージェントについては、以下の記事を参考にしていただければと思います。
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※個人的に、とくにオススメなエージェントは以下の3社です。
それでは、本題のテックビズフリーランスの評判について詳しく見ていきましょう。
テックビズフリーランスを使ってわかったリアルな評判
それでは、まず僕が実際に使った経験を元に、テックビズフリーランスのリアルな評判について解説をしていきます。
エンジニア経験が少ない人でも参画できる案件を紹介してもらえる
テックビズフリーランスの最もオススメしたいポイントは、エンジニア経験が少ない人でも参画可能な案件を紹介してもらえることです。
エンジニアの経験が少ないと、案件をまったく紹介してもらえないエージェントも多くあります。
しかし、テックビズの場合はロースキルでも参画できる案件を多く紹介してもらえます。
僕が参画した案件を例にすると、以下のように経験年数が問われる案件ではありませんでした。
案件概要 | 次世代型クラウドERPシステム開発のPMO補佐 |
---|---|
作業場所 | 六本木一丁目 |
作業内容 | AIを搭載したERPパッケージをJavaで開発するチームのPMO補佐的役割 |
必須スキル |
|
尚可スキル |
|
単価目安 | スキル見合い(50万程度) |
作業時間 | 10時~19時 |
単価は少なめになるものの、ロースキルでもフリーランスになりたい方にオススメです。
平均単価は他社と比較すると低め
テックビズフリーランスの平均単価は、年収換算で720万円と言われています。
月単価でいうと、60万円ということになりますね。
他社エージェントを見ると、この単価は低いことがわかります。
いくつか他社の例を挙げると以下の通りです。
ポイント
- HiPro Tech:平均年収965万円
- レバテックフリーランス:平均年収862万円
- PE-BANK:平均年収847万円
※各エージェントのリンクは、対象エージェントの評判について書いた記事に飛びます。
上記で挙げたようにロースキルの方も案件に紹介している関係で平均年収が下がっている可能性もあります。
ですが、より高単価な案件を求めるなら、HiPro Techやレバテックフリーランスがよいでしょう。
マージンが多い案件も多い
僕が参画した案件で言うと、クライアント直請けの案件ではありませんでした。
二次請けならまだしも、四次請けの案件という結果。
それがどういうことかというと、商流が多くなればなるほど当然マージンは多くなります。
四次請けで、元の報酬が100万円・それぞれ15%マージンを取っているとすると、以下のようになります。
参考
クライアント
↓ 100万円
一次請け
↓ 85万円
二次請け
↓ 72.25万円
三次請け
↓ 約61.4万円
四次請け
↓ 約52万円
フリーランス
フリーランスが受け取れる単価が、一次請けでの案件なら85万円だったはずが、四次請けになることで52万円になってしまいました。
テックビズフリーランス自体のマージンは10%~20%ほどですが、トータルで40%以上取られていることとなります。
しかも、案件を紹介してもらう際は、基本商流について触れられないので注意した方がよいでしょう。
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ここまでは、実体験を元に忖度なしで解説してきました。
次に、他の観点でテックビズフリーランスのメリットとデメリットを見ていきましょう。
テックビズフリーランスを使う3つのメリット
まず、テックビズフリーランスを使うメリットから見ていきます。
無料で記帳代行・確定申告をやってもらえる
フリーランスになるひとつのデメリットが、事務作業を自分でやる必要があることです。
なかでもとくに大変なのが、日々の会計処理・年一回の確定申告です。
この作業だけで、年間数十時間~数百時間かかると言ってもおかしくありません。
しかし、テックビズ経由で案件に参画した場合は、以下のような税務サポートをしてもらえます。
ポイント
- 開業届・青色申告の手続きをサポート
- 毎月の記帳・確定申告を代行(領収書などを渡せばやってもらえる)
税理士にお願いすると少なくとも年間10数万かかってしまうので、実質無料でやってもらえるのは心強いです。
支払いサイトが20日と短め
テックビズ経由で案件に参画すると、月末締めで翌月の20日に報酬を振り込んでもらえます。
僕が案件に参画していた際は、55日サイトだったので大分改善されました。
大手他社エージェントの支払いサイトを見ると以下の通りです。
参考
- レバテックフリーランス:15日
- ギークスジョブ:25日
- Midworks:20日
- PE-BANK:40日
また、どうしてもすぐにお金が必要…という場合には、即日での支払いも可能です。
※提携しているFREENANCEを利用するもので、手数料がかかります。
対応しているエリアが広い
フリーランス向けエージェントの多くは、東京の案件がほとんどです。
しかし、テックビズは以下の地域に拠点があります。
- 東京
- 北海道
- 宮城
- 愛知
- 石川
- 大阪
- 岡山
- 広島
- 福岡
拠点があるからといって案件があるわけではありませんが、基本的に日本全国の案件の相談が可能です。
なので、東京以外でフリーランス案件を探している方にも、利用できるエージェントです。
テックビズフリーランスを使う2つのデメリット
ひとつ目で紹介したリアルな評判部分でデメリットはだいぶ触れましたが、ほかのデメリットについても2点紹介します。
担当してくれるコンサルタントのレベルがマチマチ
テックビズフリーランスはさまざまなコンサルタントが在籍しています。
他社エージェントでも言えることですが、テックビズはとくに担当コンサルタントのレベルがマチマチです。
エンジニアについて理解が深い方もいれば、そうでない方も多くいます。
そのため、当たり外れがあると言えます。
僕はテックビズの数人のコンサルタントや社長などさまざまな方と話したことがあります。
ひとつの会社だと、想いに一貫性があることもありますが、正直テックビズからは一貫性が感じられませんでした。
週5勤務の案件がほとんど
冒頭でも触れた通り、テックビズフリーランスで扱っている案件は週5日のものがほとんどです。
さらに、リモート案件よりも常駐案件の方が多い印象です。
そのため、以下のような方には不向きと言えるでしょう。
- 週3日や1日6時間稼働など稼働率を下げた働き方がしたい
- リモートワークで自分の自由な場所で仕事がしたい
そのため、上記のような働き方を希望する場合は、以下のようなエージェントがよいでしょう。
テックビズフリーランスを使う上で言っておきたいもう一つの注意点
テックビズフリーランスのホームページを見ていて、もうひとつ気になる点があります。
それは、案件継続率についてです。
2022/7/18時点だと、案件継続率は97%と書かれています。
何が気になるかというと、テックビズはもともとWeb上で集客しておらず、アナログのつながりでのみ集客をしていたエージェントです。
今でも、テックビズフリーランスに登録している方の多くは、アナログでつながった方がほとんどかと思います。
それが何を意味するかというと、以下の通りです。
- コンサルタントともともとの知り合いだと、他のエージェントを使いたいと言いづらい
- そもそも他社エージェントと比較したことがなく、テックビズが一番だと思っている
実際、上記はあまり業界について知らなかった僕が思ったことです。
周りで同様にフリーランスエンジニアで同様に考えている方も多くいました。
そのため、最初からテックビズフリーランスに絞ることなく、複数のエージェントに登録して見てみるのがオススメです。
それでは、テックビズフリーランスと合わせて登録するのに、オススメなエージェントはどのようなものがあるでしょうか?
テックビズフリーランスと複数登録がオススメなエージェント
おそらくフリーランス向けのエージェントを探している方も、人それぞれで重視するポイントが違うかと思います。
なので、お時間がある方は以下の記事を読んで、あなたに合ったエージェントを見つけるのがオススメです。
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しかし、詳しく書こうと思った結果、かなり長い記事になってしまっています。
そのため、要点だけおさえたい方に向けて、重視したいポイントに合わせてオススメのエージェントをまとめました。
エージェント | 高単価 | 週2日~案件 | リモート案件 | 福利厚生が充実 |
---|---|---|---|---|
レバテックフリーランス | ◎ | △ | 〇 | ◎ |
ITプロパートナーズ | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
HiPro Tech | ◎ | 〇 | ◎ | △ |
フリコン | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
ギークスジョブ | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
※上記だけ見ると、HiPro Techが一番よいように見えますが、全体の案件数が少ないので複数エージェント利用は必須です。
ひとつのエージェントだけに絞ってしまうと、将来的に後悔してしまうかもしれません。
なので、複数のエージェントに登録するのは必須と考えておきましょう。
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テックビズ運営会社の会社概要
テックビズフリーランスの運営会社は株式会社テックビズで、概要としては以下の通りです。
会社名 | 株式会社テックビズ(親会社:株式会社NKC ASIA) |
---|---|
設立日 | 2019年9月2日 |
所在地 |
|
業務内容 | システムエンジニアリング事業 ラボ型開発事業 |
資本金 | 非公開 |
HP | https://www.nkc-asia.com/ |
まとめ
今回はテックビズフリーランスの評判について解説してきました。
あらためて、テックビズフリーランスを利用する際のポイントを書くと、以下の通りです。
ポイント
- エンジニア経験が1~3年ほどで経験を積み上げたい方にオススメ
- フリーランスで失敗したくないなら、他のエージェントも登録して比較してみること
- 週5日勤務でしっかり働きたい方にオススメ